体育館に入ろうとしたその時――
「あの…この前の、ことなんだけど、」
「あぁ、考えてくれた?」
体育館の中で、男女が話していた。
よく見ると…
それは…木部と、高橋だった…。
マジかよ…
二人の会話はまだ続く。
「私、あなたとは付き合えません。
ごめんなさい…」
「そっか…誰か好きな人でもいるの?」
「佐野先輩!!」
そう言ったのは、木部でも高橋でもなくて、
続きが気になるが、誰かに呼び止められた。
振り向くと、…知らない女子。
「あの、ちょっといいですか?」
緊張したような声。
告白か?
「ああ。」
すると、俺はその女子に連れていかれた。

