バスケットボールと先輩と私。




そんなことを考えていると、


木部と目があった。


…触りてぇ。



「おい、あの子こっち見てるぞ。」

「俺かな?」



ばーか、お前じゃねーよ

俺だろ。



「実依子!」



…呼んでしまった。


我慢できなかったんだ。



いつもは木部としか呼んだことがなかったが、


なんつーか、


俗に言う

独占欲とかいうものなのだろうか、これは。