バスケットボールと先輩と私。


side...悠



俺たちは早く体育館に着いた


(というか、周りの奴らに早く来させられた)


どんだけ可愛いとかいう子狙ってんだよ。




どうせ俺は強情な女たちに
キャーキャー言われんだろ、面倒くせぇ。



すると、

「おい、来たぞ一年生。」

「可愛い子どこだよ?」

「あそこの、色白で、背がちっちゃい子。」

「マジだ、やべぇめっちゃ可愛い…」



そんな声が聞こえたから
見てみれば…


…木部じゃん……。



あー、イラつく。

俺のもんになる予定だっつーのに。