「さっきから一人で何ぶつぶつ言ってんの??」
そう言ったのは、
噂をすれば、私の親友、
大野加那(おおのかな)。
普段、「加那」って呼び捨てで呼んでるの。
まあ、普通だけどね♪
「加那!!会いたかったよ~。」
私は加那に抱きついた。
「ほらほら、離れなさいよ。
男子が羨ましそうに見てるわよー。」
「へ?何で??
…あ、わかった!
加那を私がとっちゃったからでしょ。
でもね、加那は渡さないよ!」
「…この無自覚!!
何で気づかないのかな。
ま、実依子のことだから
しょうがないっかぁ。」
「……。違いましたかね…」
「違いましたよ!」

