バスケットボールと先輩と私。




「さっきから一人で何ぶつぶつ言ってんの??」


そう言ったのは、


噂をすれば、私の親友、


大野加那(おおのかな)。


普段、「加那」って呼び捨てで呼んでるの。


まあ、普通だけどね♪




「加那!!会いたかったよ~。」

私は加那に抱きついた。


「ほらほら、離れなさいよ。

男子が羨ましそうに見てるわよー。」


「へ?何で??

…あ、わかった!

加那を私がとっちゃったからでしょ。

でもね、加那は渡さないよ!」


「…この無自覚!!

何で気づかないのかな。

ま、実依子のことだから

しょうがないっかぁ。」


「……。違いましたかね…」


「違いましたよ!」