「加那、ただいま♪」

「あら実依子、遅かったじゃない。」

心配したのよ、
と、なんてお母さんみたいなセリフ…!

ただでさえ心配かけてるんだから、
さっきあったことは加那には
言わないでおこう…。

だから、フツーに、フツーにしなきゃ。


「ごめんね。」

「別にいいけど…、
断ってきたんでしょ?」

「うん♪」

「……、なんかいいことあった??」

「え…」

「なんかいいことあった!?」

私が固まっていると、


「話しなさいよー♪」


と、その時
午後の授業の始まりを告げる
チャイムが鳴った。


……やっぱり加那にはかないません!!