なんか拍手とか起こってるんだけど…?


とりあえず、言われた通りにするしかないよね。


麻里さんと二人で前へ出る。



「うそ…」


佐野先輩と、副部長の先輩が、それぞれ大きな
花束をもってやってきた。


麻里さんも、目に涙をためている。


「今日までありがとう、小宮、木部。」


そう言われて、花束を受け取る私達。


「こちらこそありがとう。」
「ありがとうございます。」


こんなこと、少しも想像なんてしていなかった。

本当にありがとう。たくさんの希望と可能性をこの目で見ることができました。



そうして、いろいろなものがかかった大会は、幕を閉じた。