瑞姫は鈍感な訳では決してない。 敏感かと言われれば微妙だが、他人の悪意に関しては敏感と言っても過言ではないだろう。 だからその日、教室に入ってすぐに、自分に向けられる悪意に気が付いた。 今までに感じなかった訳ではない。 でも、こんなに強く向けられたのは、多分ここ数年で初めてだ。 昨日のあれが原因だろうか。 昼休み終了間際の、あの口論。というよりかは口喧嘩。 激昂した瑞姫は、鈴羅に暴言を吐かなかっただろうか。 瑞姫自身は頭に血が上り過ぎてよく覚えていないのだが、多分吐いたのだろう。