久々に登校した学校は、記憶にあるよりも寒くなかった。 一週間以上前に降っていた雪は、今になって漸く殆どが溶け、道端や校庭の隅に申し訳程度に残っている。 教室に入った途端、学校特有のざわめきがおさまった。 気にせず自席に鞄を放り投げると、教室中から見られながら教壇に歩を進める。 何事かと低くざわめき出したクラスメートの視線を独り占めしたまま、瑞姫は教壇に上り教卓の前に仁王立ちした。 「ねえ、言っときたいことがあるんだけど」