「……瑞姫は、」
「大丈夫、とは言えないかなぁ。那央兄ちゃん拒否ったからねぇ……」


隠さずに告げた事実は、那央は伝えていなかったらしい。
透は目を伏せて、拳を握り締めた。


「透兄ちゃん。お姉ちゃんのクラスの人からノート借りてきてくれるぅ? 那央兄ちゃん、多分一週間くらい休ませると思うからぁ」