そして放課後になった。 ほとんどの生徒が部活に行くなり帰るなりして、ほんの十数分前の騒音が嘘のような学校。 運動部の掛け声だけが響いていた廊下に、二組の足音が鳴った。 言わずもがな、薫と鈴羅である。 ひとつずつ教室を覗いては、飽きることなく丁寧に説明していく鈴羅に、薫は呆れに近い感嘆を抱いた。 ここまで真面目な女子高生も、今時珍しいんじゃないだろうか。