あの頃、私だって泣きたかった。笑いたかった。 そんな当たり前の感情さえ飲み込んで、生きて。 『死んでもいい』なんて、嘘の笑顔を張り付けた。 そのくせ、本当は生きていたかった。 今は、幸せだ。 泣いてもいいよ、って言ってくれる“家族”がいる。 一緒に笑ってくれる“家族”がいる。 “家族”がいるから、私は今も生きている。 これ以上の幸せは望まない。 だからこれ以上、私から奪っていかないで。