カチャ
それに続いて おばさんが入ってきた。
「おはよう……おばさん」
おばさんもなんだか青い顔をしている。
ふくよかな体格のおばさんが、そのせいでひと回り小さく見えた。
要もそんな2人の様子を眺めながら、トーストの最後のひとかけらを口の中にほおりこんだ。
「なにかあったの?」
要の隣に腰を下ろすおじさんを見上げながら、あたしはうちから持ってきたグラスに手を伸ばす。
「んー……」
そんなあたしに視線を合わせずに、おじさんは言葉を濁した。
ほんとにどうしたの?
「要、未央ちゃん。実は………」
そして、おじさんはその重い口をゆっくり開いた。