……あれ? さっきまで、そこにいた要の姿が見当たらない。 帰ったのかな? 周りを見渡して見ても誰もいない。 あたしに気付かなかったのかな…… なんかショック……… いつも家にいれば顔を合わせてるのに。 「はあ……」 あたしは溜め息をついて、向き直った。 もうすでにあたしの向かいに座っていた人物に話しかける。 「要ってば、あたしに気付かないで帰っちゃったみたい」 「……誰が?」