客観的に見れば、これは『教師と生徒の禁断の愛』なのかも知れない。



だけど…


俺と矢沢の間に流れる空気は

全く違っていた。




『禁断』なんて言葉が似合わない、とても穏やかな空気が流れていた。






「帰りたくねぇなぁ…」



俺がポツリと本音をこぼすと、顔を赤らめた矢沢が、言う。




「夢じゃないよね?まだ…信じられない…」




俺だって信じられない。


たくさんのことに驚いてるよ。





まず、お前の強さに…


お前の強い愛に驚いてる。




お前の『大丈夫』は、本当に俺を安心させてくれた。




教師である俺がお前を求めてしまったこと、

心の奥では、自分を責めていた。




でもさ、


お前が笑ってくれるから…


かわいい笑顔で喜んでくれたからさ…




俺は救われた。