俺は、今…



とても大きな決意をした。




ものすごい道へ足を踏み入れた。



自分には関係ないと思っていた『禁断の恋』…



教師仲間から時々聞く、生徒との恋愛を

まさか自分がしてしまうとは…




「怖くないのか?」



俺の質問に、矢沢は笑う。



「全然怖くない。幸せ!!嬉しい!!先生は怖い?」



「俺はお前を失うことが怖い。お前に何か迷惑をかけて、困らせることが怖い。」





矢沢は、俺の頭をゆっくりと撫でた。


10歳程年下の矢沢に撫でられた俺は、なぜだか安心した。






「大丈夫だよ・・・先生。」




根拠のない『大丈夫』に俺はホッとした。