オレンジジュース~俺と一人の生徒~




「卒業まで待つ自信あったのに。お前のせいだからな!!」



俺は矢沢の頬に手を伸ばした。




本当はそのまま抱きしめて、キスをしたかった。




でも、それは欲張りだ。


そんなことをしたら、神様は怒って、俺達にたくさんの試練を与えるだろう。



卒業まで俺は待つよ。


卒業したその日に、俺はもう一度告白する。


『俺の彼女になって!』って。


だから、それまで俺を信じて、何かあれば俺を呼んでくれ。