俺は、直の手を握った。


直に俺の想いを話し始めた。




学校にバレた場合の話や


今、教頭先生が疑っていること。



そして、これから俺達はちょっとだけ我慢しなくちゃいけないってこと。






「もう音楽室で会ったり、こうして外で会うこともできない。でも、いつも俺は直を想ってる・・・」








大事にしたいから。


キスできなくても・・・

抱きしめられなくても・・・



俺はずっと直が好きだし、この気持ちは一生変わらないと誓えるから。




「うん。頑張る・・・」



直は泣きながら、微笑んだ。




直は、成長した。


直は笑顔で俺に、がんばろうね、と言ってくれた。