今までの俺が、嘘みたいに・・・とにかく満たされていた。



学校以外で会うことはなかったが、直が俺を愛してくれているってことが俺を幸せにしてくれた。




睡眠不足でも、俺は元気だった。



直の『がんばれ』はいつも俺を頑張らせてくれる。



「先生、おっはよ~!」



思いっきり、俺の背中を鞄で叩いたのは、中田。


その隣でケラケラ笑う直。



「おい!!いてーーよ!」




直からのメールや、直からの電話が本当に嬉しくて、毎日幸せを感じながら過ごしていた。


直と離れていた時間は、決して無駄ではなかったんだ。


この数ヶ月、俺と直が感じていた気持ちは、きっと未来の俺達を支えてくれるはずだ。