「な・・・お」




口から出てしまった愛しい人の名前。





そばにいるのに、遠い。


毎日顔を見ているのに、寂しい。




特別な愛だったな、俺達。





だから、こんなにも辛いのか。


こんなにも直を求めてしまうのか。




悩んでる直のそばで、俺も一緒に悩みたい。



直、俺達は一緒にいることで、辛さを半分にできるんだよ。



あの日、


ケーキを2人で分け合ったように。