やきもち焼きな直が、俺を見る。



俺はバレないように、目をそらしながら微笑む。




テレパシー送信!!!


『直、好きなのはお前だけ!!』




届いたかぁ?



直は知らない。


俺はお前に負けないくらい嫉妬深い。



ただ、男だから、それをうまく相手に見せることができないだけだ。




ほらな・・・

今も、俺はイラっとしてる。




クラスの男子と古今東西してる直が、バツゲームでデコピンさせてる。



叫びたい。


怒鳴りたい・・・




――俺の女に触れるな!って。




人生初の飛行機を直は、結構楽しんだようだ。



降りる時に、目が合ったが、直はこれから始まる楽しい旅への期待で目をキラキラと輝かせていた。