「ごめん、直・・・」 そう言うと、直は我に返ったように目をそらし、 崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ。 俺は抱きしめることもできずに、ただ立っていた。 そして、子供のことを話し始めた。 前の彼女と別れた後に、子供ができたことを知ったこと。 今でも子供を大事に思っていること。 でも、今一緒にいたいのは直だけだ・・・ これからも、俺の隣にいて欲しいのは直だけなんだ・・・と。 直は、呆然とどこかを見つめたまま動かなかった。