そこに現れた龍。 直が知っている昔の龍ではなく、とても悪い男っぽくなっていて、 雰囲気も変わっていたと言う。 里田は、龍を見て興味を示した。 「紹介してよ、ゆかり!」 そう言って、また周りのみんなは、黙り込んだ。 直は言った。 「きっと、軽い気持ちで言ったんだよ。本当は別に龍ちゃんのこと気に入ったわけじゃないと思う。」 ゆかりは、最近誰にも興味を示さなかった里田が龍に興味を持ったことに、何かを感じた。 そして、俺を諦めることを条件に、龍を里田に紹介すると言い出した。