電話を切ってすぐ、どうしようもなく胸が苦しくなった。



俺は直の家に車を走らせた。




直の笑顔に癒されたかった。





4人で俺の家に来た日に、もう一度直を家に呼んだ。






真実を今日、言うつもりはなかった。


今日は、ただ一緒にいたかっただけなんだ。




来週、ちゃんと彼女ができたことを七緒の母親にも話そう。


七緒のこと、今後のこと、しっかり話し合ってから、直に話そう。




もう俺は、新しい道を歩き始めた。



娘が大事であることは永遠に変わらないが、

もうお前を愛することはない、とはっきり告げよう。