その夜、気分良く酔っ払った俺は
とうとう『直』と呼んでしまった。
心の中でいつも呼んでいた。
『直』
お姉ちゃんが、学校での俺と直のことを心配してくれた。
俺は自分の気持ちを伝えた。
俺は相当な覚悟で生徒と恋愛しているんだってこと。
それくらいに、直を愛してるってこと。
もしバレたら…ってことは、考えたことがないと言えば嘘になる。
毎晩考えてしまうよ、やっぱり。
「直だけはしっかりと卒業させます。」
言った瞬間に、気付いた。
やっべ~!
直って言っちゃったよ。
気付いたかな?
直は…
あぁぁ、気付いてる。
あの顔の赤さは…
かわいいヤツ。
まぁ、いっか。
今は『直』
学校では『矢沢』
しっかり使い分けながら、
俺と直は卒業まで頑張るんだ。

