俺は、部屋に戻り、直に電話をかけた。
俺は今どうするべきか、考えたが答えは出なかった。
だから、自分がしたいことをしようと思った。
俺は直の声が聞きたかった。
直は「元気だよ」って明るい声で笑った。
無理すんな、と言いたかったが、
それが直なりの優しさであり、お姉ちゃんへの愛だと感じて、俺は何も言えなかった。
本当に苦しい時は、俺に頼るはずだ。
今は、少しでも変わっていこうとするお姉ちゃんとしっかり向き合う覚悟があるんだろう。
俺にできることはもうない。
俺は見守ることしかできない。
いつか…
なれるよ。
最強の姉妹に。