俺は初めて会う直のおばあちゃんに挨拶をした。


俺は初めて会うからおばあちゃんが変わっていることに気付かなかった。





確かに、話に聞いていた丸い顔をしたおばあちゃんではなかった。



気丈に振舞うお母さん以外は、みんな言葉を失っていた。



それくらい、おばあちゃんは以前とは違っていたのだろう。



俺の手を優しく握り返してくれたおばあちゃんの手はとても

温かく、でも細くて力がなかった。




お姉ちゃんとの久々の再会を喜んだおばあちゃん。


全員と手を握り合い、か細い声で「ありがとう」と何度も言った。




俺がここにいていいのか?




いつの間にか俺は映画でも見ているような気持ちになっていた。


感動的なその光景をただ、眺めていた。