俺の高校時代か…




いつの間にかみんな寝ちゃって、車内はとても静かだった。



俺はラジオの音量を下げて、暖房を少し強めた。






俺は山道を走りながら、懐かしい青春時代を思い出す。



よくこんな山道を走ったっけ。


毎日部活ばっかりで忙しかった。




俺のファーストキスは、部室だった。


放課後の部室は薄暗くて、カーテンの向こうから夕日が差し込んでいた。



彼女はバトン部で、同じクラスの優しい子だった。




初めての恋、


初めてのキス、


何もかもが初めてで、俺はうまく彼女と付き合うことができなかった。