朝日が眩しい。




白いダウンジャケットを着た生徒を見て、ドキドキしてしまった。




12月25日、部活のために学校へ行った俺は、何組ものカップルを目にする。


クリスマスの学校は、いつもと違う。



陸上部の生徒までもが下足室で彼女と手を繋いでいた。


俺、もういい大人なのに、直とのキスだけでこんなにもドキドキしちゃってる。



まだ昨日のキスの感触が残っていて、唇に何かが触れるたびにドキっとする。



俺は教官室でコーヒーを飲む。




まだ今日の約束はしていなかった。



例のたっくんと、今日会うのだろうか。


正式に別れなきゃいけないからなるべく早く話し合うね、って直は言ったけど・・・




今日は、どうしても嫌だ。




クリスマスの夜は、俺と過ごして欲しい。