オレンジジュース~俺と一人の生徒~





「ちゃんと話すね、たっくんと。ちゃんと話して、別れるから。」





そうか、忘れてた。



まだ別れていないんだった。




その『たっくん』って奴が、すんなり別れてくれるのか不安だけど・・・





突然車から降りられたたっくんのショックを思うと、少し同情する。





すまない、たっくん。





直の唇は俺のものだから・・・



たっくんには触れさせない。