オレンジジュース~俺と一人の生徒~




直はうつむきながら、静かに言った。



「ちょっとだけだけど、先生に似てたんだ。だから、無理して好きになろうとした。でも、先生じゃないんだよね。やっぱり私、先生が好き。」




「俺に似てたなら相当かっこいい奴だな。悔しいけど、俺もこれから頑張るよ。」






直は、俺の横顔をずっと見つめていた。




そんなに見つめるなよぉ。




俺、キスしちゃうぞ。