抱き合ったまま、俺と直は月を眺めていた。




「ごめんな。」





俺は


離れていた数ヶ月を取り戻すかのように、直を抱きしめた。






「先生・・・ごめんね。」




このままずっとくっついていたかった。



まだ不安だった。



手を離すと


また遠くへ行ってしまうんじゃないか・・・





そう思って

なかなか離れられない。