オレンジジュース~俺と一人の生徒~



俺に助けを求めてくれたのか?


俺の力・・・必要なのか?





必死に大声を出す俺に


矢沢が少し笑った。






「会いたいよ・・・ごめんね、先生。」




消えそうな細い声で、俺に会いたいと言った。




俺は本当にスーパーマンになりたいと思った。



今すぐ、矢沢の元へ飛んでいって、抱きしめたかった。





「今、どこだ!!」



矢沢は今いる場所もよくわかっていなかった。


俺は、目に見えるものを全部言うようにと矢沢に言った。