クリスマスイヴだって言うのに、俺はコンビニで買った寿司を食う。


しかも、8時を過ぎて半額になっていた寿司。





窓を開ける。




悲しくなるほど美しい月。


うさぎが餅つきをしている姿を幼い頃必死で探したっけ。


俺にはどう見てもうさぎに見えずに、母親にどれがうさぎなんだ?って何度も聞いた。





俺は、祈る。




―どうか幸せでありますように。




俺の大事な「七緒」と「直」・・・







滅多にならない携帯電話が鳴った。





誰だぁ…



俺は口に運びかけた寿司をお皿に戻す。





「もしもし。」





「先生・・・」