矢沢の為だと言いながら、結局俺は逃げたんだ。 俺がもっと強ければ、 こんな道を選ばなかったかも知れない。 矢沢のお姉さんが、唯一俺と矢沢を繋いでくれていた。 全てを知っても、応援してくれるお姉さんの存在。 諦めなきゃいけないのに、 また諦めることができなくなる。 『直は、あんたじゃなきゃだめなんだよ。』 お姉さんの言葉が 俺を寝不足にする。