うわぁ、何混乱してんだ、俺。




でも、


考えたことがないとは言えない。





矢沢が…



俺を好きだとしたらってこと。








俺の胸で泣いた矢沢を


俺が救ってやりたいと思ったことは事実だ。







こら!!



な~に、嬉しそうな顔して


あんぱん食ってんだぁ?




俺は今こんなにも


頭の中が混乱してるってのに!




でも、その笑顔見てると


ま、いっかぁって思えてくる。





お前の笑顔は不思議だよ。




俺は


いつも寂しい気持ちで眺めていたこの部屋からの夕日を


なんだかとても幸せな気持ちで見つめた。