俺は、声をかけそびれたまま、その場に立ち尽くす。 ため息をついた空は、青かった。 大きな長い雲が俺を見つめていた。 風が強いのに、その雲が動くことなく俺達の上にいた。 笑うなら笑え。 芽生えた嫉妬心に気付いた俺は、これからもうひと回り大きな人間にならなきゃいけないんだと感じていた。 これから俺はどう変わる? 俺は男としても 教師としても… もっと大きくなれる?