あまりの苦しさに気を失って。
気付けば柔らかなモノに包まれていた。

目を開けると、心配そうなあなたが居た。

「……?」

あなたの声は聴けたけど。
あなたの言葉は解らなかった。

きっと心配してくれてる。
解ったのはそれだけ。

だから

笑顔を見せた。

私の声も。
私の言葉も。
あなたには伝わらないから。

その笑顔を見て。

あなたは笑ってくれた。