震えがだいぶ落ち着いた頃、静かに扉が開いて蓮司達が帰ってきた。




…………ん?


窓の外を見る。
まだまだ明るい……

そんなに時間は経ってねぇよな。



「どうしたんだよ」

翔太はさっさと座りパソコンを開いた。

皆ピリピリしてやがる。良い報告じゃねぇな。


「龍が出た。んで蛇が消えた」

鈴の肩がピクッ震えた。


「あの一帯にはもう居ねえ。また潜ったか………龍が隠してるか、だ」




鈴を見る。俯いて顔は見えねえが、震えは止まってる。

肩に置いてる手に少しだけ力を込める。


「黒龍……今日鈴んとこ来たぜ」




―――side*光。END