「鈴!あと一つ。黒龍と紅燕の取り決めは知ってるか?」

俺達の所まで戻ってきた鈴にまた声を掛けてくる


「その条約を破って鈴に手を出してきたんだろうが」

俺が吠えても見向きもしない。
ムカつく野郎だ




「そうか。約束だ、行けよ」

偉そうに言いやがって


それでも鈴が無事に戻ってきたんだ。
こんな所に長居はしねぇ。
鈴を連れて車に乗り込む


―――――のに

「祐~ちょっと待てよ~」

声を掛けるのは圭

「ほい、鞄」