え? 慎也、まさか……。 「慎也、これ……」 「俺の知り合いにジュエリーデザイナーがいてな。前から頼んでたんだ。昨日、やっと出来上がった物だ」 あたしはすぐ傍にあった等身大の鏡でそれを確認する。 ピンクシルバーをモチーフにした、フープハートのネックレス。 真ん中に光るピンクのダイヤが凄く綺麗。 「わぁっ……可愛い!」 「気に入ってくれたか?」 あたしは鏡越しにコクコクと頷く。 慎也は満足そうに微笑んだ。