「汐莉は俺の女だよな」 「当たり前でしょ。どうしたの…?」 いきなりそんなことを聞く彼に、そう聞き返す。 「いや…こんなにいい女が俺の女なんて、信じられなくてな」 「し、ん…」 「これから先も、ずっと一緒にいてくれ」 耳元でそう囁かれて、顔に熱がこもる。 慎也、本当にあたしのことを大事にしてくれてるんだ……。 「好き。大好き、慎也……」 「素直だな、汐莉」 慎也はあたしの頬を包み、熱く見つめてきた。