あたしは、今日もいつものように指定された場所に向かった。 あれ…?あの人かな? 指定された場所にはすらっと背の高いスーツを着た男の人が立っていた。 いつもおじさんばっかりだから、新鮮だなー… あたしは恐る恐る近づいて、 「あのー…あたし、真央っていうんですけど……」 あたしは、その男の人に話しかけた。 「ああ、君が真央ちゃんか、よろしく。」 男の人は軽く挨拶をした。 見たところ、20代かな? 顔は一般的にかっこいい部類に入ると思う。 挨拶した声はどこか寂しげで、素っ気なかった。