中庭からは体育館の中を覗こうと思えば出来るけど、私は昼間のこともあったから、いつもよりも遅い桜井君のことが気になりながらも、雨上がりの空を見上げながら待っていた。


「咲希っ♪」


「あ…桜井君…お疲れ様です
空が、綺麗な夕焼けなんですよ」


体育館からいつもより15分くらい遅れて出てきた桜井君に話しかける。


「あぁ~ほんとだ♪」


同じように空を見て微笑んでくれた。


帰り道、今日の部活の様子を教えてくれて、そして…


「清水、な?なんか…
あ~マサが言っただけなんたけどな?
なんか、俺を好き…だったみたいで…
それで…あんな風に咲希のこと
傷つけた…みたいで……
でもっ!!
清水にはしっかり言ったから、
咲希だけだって、」


なんとなく、そうかなぁと午後からずっと考えていたから、清水さんが桜井君を好きっていうことにはあまり衝撃を受けなかった。


それでつい、私にキツいことを言ってしまったであろう清水さんの気持ちは全ては分からなくても、想像できるし、理解できた。


だから、それについてどうこうしよう、言おうとは全く思わなかったし清水さんを嫌うとか、そんな感情もなかった。


それよりも、私への想いを真っ直ぐに清水さんに話してくれたってことが、とても嬉しくて、そして恥ずかしくて…。


照れ笑いしてしまった。