真人に休憩の時に聞いてみた。


「なぁ、なんで清水は
あんなこと言ったんだ?
今まで彼女を連れてきたやつなんか
いくらでも居ただろ?」


「お前…はぁ…まったく…
あんな、清水は星谷さんに
嫉妬したのっ!
好きなやつが彼女と仲良くしてんの
見て何にも感じないってほうが、
おかしいだろ?」


「嫉妬…?
すきなやつ…?えっ…マ、ジで?」


周りに聞こえないように、でも回りくどい言い方はせずに、教えてくれた。


俺にとってそれは想像したこともないような話で、ただ驚くばかり。


すぐに休憩が終わり、俺はフォーメーションの練習のためにコートに入ったが、珍しく集中できず、キャプテンに叱られて出されてしまった。


頭を冷やすため中庭にある水のみ場に向かうと、花に優しい笑顔を向けてる咲希が居た。


「咲希…」


声をかけようとしたが、1年が呼びに来たため叶わず、そのまま体育館に戻った。


キャプテンは俺に腹筋やらスクワットやらをさせることにしたようで、言われた俺は隅っこでもくもくとこなしていく。


そうすると、段々と頭の中がスッキリしてきて、自分のするべきことが、分かった気がした。


練習が終わり片付けの時。


また、俺は清水に近づいた。