7:20過ぎ…


「朝練ないからっていい加減に
起きなさいっ!」


母親の大声で慌てて起きる。


大急ぎで仕度をしておにぎりを頬張り鞄を掴んで家を出る…あれっ?携帯…


時間を確認しようと駅まで歩きながら鞄の中を探す。


見ると電源が落ちてる…。


あちゃぁ~やってしまった。


駅に着き時計を見ると7:52…


あっ…咲希…


間に合わなかったな、連絡してないから先に行ったかな。


昨日のこと、いつ聞けるかな。


いろいろ考えながら一駅だけ乗車、8:05改札を抜けた。


駅からは10分くらいだから、何とか間に合う。


ポストの方を向くと、とっくに時間は過ぎてるし連絡してないのに、咲希が立っていた。


その姿を見てほんの一瞬“昨日のやつを待ってる?”なんて思ったが、状況的にあり得ないとすぐ打ち消した。


俺からの視線を感じたのか、咲希がふっとこちらを見た。


そして、俺を見た瞬間、泣き笑いの顔になった。


「咲希…」


「怒って…いますか?」


“何を”と言おうとしたが、俺より後ろからきたやつが、「やべぇ、遅刻するっ」と走り出したので、とっさに咲希の手を握り、「行こう」と学校に向かって走り出した。