あれから3日、咲希は退院、体重は夏前に比べて五キロも落ちてしまったらしく、抱き締めたらさらにほっそりしてしまった。


でも、笑顔は本物に戻り、出られなかった体育祭の話を、自宅のリビングで真人らとしている。


「私も竜や中野君の走り、
見たかったです…」


残念そうに言うから「来年は一緒な」と頭を撫でる。


「わぁ~桜井君は甘々なんだぁ」


咲希の親友新田さんがニヤニヤしながら言う。


「ま、真凛ちゃん…」


それを聞いて真っ赤になる咲希がなんとも可愛い…


そこに義希が帰ってきた。


「ただい…まぁ…おぅ!
いらっしゃい、真凛ちゃん」


「えっ?新田さんだけに?
俺らには、あいさつ無いわけ?」


「だってお前ら、なんか
いつもいるし……」


「うわぁ…義希、ひでぇ…」


そんなやりとりをニコニコしながら、咲希と新田さんが見てる。


『あぁ、きっと義希はもっと仲良くしたいんだろうなぁ…』


そんな風に思ってると、新田さんが義希に話しかけた。


「義希君、清真の3年に田上って人が
いるんだけど知ってる?」


「いや?人数結構いるから…
そいつ、真凛ちゃんの、なに?」


話ながら段々と声が低くなる義希。