“ビィーーー‐‐‐‥”


ラスト、キャプテンが放った3ポイントシュートが、ブザービーターで決まった…が…‥


結果は65vs63で惜敗…


あぁ…


先輩…すんませんでしたっ…


3年生の高校バスケがこの瞬間、終わった。


三階席までは、鼻をすするような音と、バッシュのキュッキュッって歩く音だけが聞こえて、いつもうるさい森田でさえ、無言だった。


…*…*…*…*…*…*…


「お疲れ様でしたっ!!」


ベンチに入れなかった選手とマネージャー、そして清水に支えられた咲希、応援に来ていた生徒や家族…みんなが俺らの場所で待っていた。


「応援っ!ありがとうございましたっ!」


俺らはキャプテンの合図でそれらの人達にお礼を伝え、頭を下げたが、みな、なかなかあげられなかった。


キャプテンの肩は小刻みに揺れているようだった。


周りの人達は、敗けた俺達に大きな拍手で讃えてくれた。


そして監督の解散がかかりようやく咲希の傍に駆け寄ると、荒い息で既に目を閉じていた。


「咲希が来てくれたから
今大会で一番得点できたよ…
ありがとう…さぁ、帰ろ…」


そう言って体を支えながら歩き出すとかなり熱いのが分かる。


会場に車で来ていた俺の母親が、咲希と俺を乗せて地元へ向かう。