涙がこぼれる。

ポロポロと。

先生のことが大好き。

これからだって絶対変わらない。

でもさ。

なってみたいって思ったんだ。

先生の彼女じゃなくて

後輩に……。

先生と友達のように

冗談言ったり

笑ったり。

そうやって思ったとき

気付いたんだ。

私の先生へ対する思いは

【love】じゃなくて

【like】だって。

わかっちゃたんだ。

だから先生をずっと

待ってたのは

『先生』になりたいって

いうことを伝えたかったから。

でもね。

恋愛って難しいよね。

【like】だって気付いたのに

どうして

言えなかったんだろう……

「結婚……おめでとうございますって」

先生にあって

すぐ気付いた。

先生の左手の薬指に

指輪がはめてあったのを。

そして

先生から少しだけ

ミルクのにおいがした。

なんで、おめでとうって

言えなかったんだろう?

……今の私には分からない。

いつか

『先生』になって

先生と再会するまでに

この意味がわかればいいな……。