私は電話に出た。

《あ、琴音。久しぶりね。》

知紗の声はなんだか声のトーンが下がっていた。

「何か用?」

《当たり前じゃない。ふふ、電話をするのも小学校いらいかしら。》


「そうね。で、用件は何かしら。」

なぜか私たちは小さなバトルになっていた。

《あなた最近瞬と仲良くしてるわね。》

「え・・えぇ」

《・・・もうこれ以上瞬には近づくな。》

「・・・は?」

《あら?聞こえなかった?もう一度言うわ。よく聞きなさい。もうこれ以上瞬に近づくなッ!》

「なんであんたにんなこと言われなきゃいけないの!?」

《彼女だから。私は瞬の彼女だから。》

「・・・っ」

私はなんにも言い返せずに電話を切られた。




それから数日後。


私はいつもどおりに学校に行った。

下駄箱を開けた。

「・・・?なにこれ。」

上履きの上に黒い気味の悪い封筒が置かれていた。

「・・・気味が悪い・・・。」

「よっ!」

「!?」

私はびっくりして勢いよく振り返った。

「し・・瞬ッ!」

私は黒い封筒を背中に隠した。

「何隠したんだよ。」

「な・・なにも?」

私は冷や汗がたくさんでた。

「じゃ・・じゃぁもう行くねッ!」

私はそそくさに行った。