1階に行くと、あたしの大好きなハヤシライスの匂いがした。 「...っ」 鼻歌を歌いながらハヤシライスを作るお姉ちゃん。 ...本当はお姉ちゃんも、あたしがここにいたら迷惑なのかもしれない。 ううん、きっと迷惑だ。 「...ごめんね」 あたしは家を飛び出した。